poem 2



「夏の焦燥」


今の気持ちを偽れば
あなたの前では素直になれない

秘めたる思いは秘めたるままに
気づかれる事なく散りゆく運命(さだめ)

もどかしさが焦りを招き
やっぱり私は素直になれない

眩しすぎる夏は皮肉で
涙に潤む瞳を
閉じる理由にするには
充分すぎるほど輝いている







「終わりを感じて」


謝ろうとしないでね
涙が頬を伝わるから
おどけようとしないでね
あなたのせいじゃないから

本当の思いやりが分からなかっただけ
時間はあまりにも
速く激しく過ぎ去って

本当の勇気が足りなかっただけ
あなたはあんなに
悩み苦しんでくれた

これも試練と笑顔を向けて
そっと背中を押したのに
あなたはまるで気づかない

夕闇にひとり背を向けて
黙って静かに目を伏せたのに
さよなら、と何故 云えないの

見つめないでね
そんな悲しげな瞳のままで
立ち止まらないでね
誰のせいでもないのだから








「好きだけど」


これでいくつめの恋なのか
自分すらわからない
でも
決していい加減な気持ちじゃないの
いつも真剣
おかしいくらいに

告白はしない
今の自分が変わる
今のあなたが変わる
そんな気がするから

告白はしない
今のままの自分が
今のままのあなたが
一番好きだから






「雨に打たれて」


時間(とき)が流れ
季節が変わっても
あなたは私を愛せない

風が頬を打ち
涙で瞳が潤んでも
私はあなたを憎めない

あなたへの最後の願望(ねがい)は
舗道を打ち続ける雨を
ぼんやりと眺めるふりをしてた私が
さよならの言葉に唇噛んでも
溜息はつかないでいて

雨は降り続ける
繋いだ手を解くように
私の心を癒すように






「朝の風景」


髪にブラシを馴染ませながら近づいた窓
カーテン越しに見る
”夜”と”朝”の気だるい交錯

少し早い朝の冷気が滑り込んで
レースの透ける白さが部屋中を駆け巡る

昨日の電話で云ったさよならは強がり
あなたに対する最後の優しさよ

テーブルの上の写真は伏せておく
あなたを思い出さなくなるまで
食事を二人分作る習慣が消えるまで







「惜別」


黄昏に重ねた手のひら
指先をそっと曲げて
あなたの温もりを感じている
時の流れに戸惑いながら
やるせない悲しみを
解き放つこともできずに
私は
凍てつく心を閉ざそうとしていた







「闇に包まれて」


移りゆく季節の流れが
あなたと過ごした日々を
記憶の彼方へと追いやった

傷つくことへの不安と
幸福(しあわせ)への憧憬(しょうけい)
交錯する二つの思いを解き放つために

時間が闇に溶けだし
夜が更けてゆく

私の心とは裏腹な静けさの中で







「幸せの向こう側で」


私がいて
あなたがいて
なのに
その間に一体どれほどの
飾り立てられた虚言があるというの?













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